筋肉を生理学を使って緩める方法①

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前の記事で、

筋肉は解剖学、生理学、運動学などの
基礎医学を活用すると緩みやすい、
というお話をしました。

その中で解剖学を用いて、
筋肉の「芯」を狙って施術を行なうことを
共有させていただきました。

これ、知っていながら、
なかなか出来ていない方が多いですよ。

さて、同じ施術を生理学的視点から
分析したいと思います。

よく指圧などで、かなりの体重をかけて
ずっと押しっぱなしにする方が多いです。

施術している方は、一生懸命自分の指で
硬いコリを緩めようとしていると思います。

でも実際はなかなか緩まないのが
実情です。

またかえって施術者の指に筋肉が反発するように
力は入って硬くなっていく体験をされた方も
多いのではないでしょうか?

私はいつも共有することとして、

「筋肉は、うどん粉をこねるように
力だけで施術してはダメです。


その前に、うどん粉と筋肉の決定的な違いを

理解していますか?


うどん粉と筋肉で一番異なるのは、

『筋肉には感情を伴うこと』

です。

つまり、相手が痛いと思えば、
筋肉を硬くしてしまう
のです。

 

 

だから筋肉を緩めるときに、
感情に訴える気持ちで行なうと、
緩みやすいのです。」

これ、言い換えると、
生理学でいう、
「屈曲反射(防御反射)」に該当します。

「痛い!」などの不快な感覚を受けると、
その部分を引っ込めようとしますよね?

その不快な刺激を受けると、
交感神経が優位に働き、
筋肉を固めてしまうのです。

施術で筋肉を緩める際は、
常に自律神経を意識する必要があります。

ここで交感神経を優位にしてしまうと、
筋肉は硬くなります。

しかし副交感神経を刺激するように
施術を行なえば、
筋肉は緩みやすくなるのです。

ここを意識して行なう必要があるのです。

 
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