解剖書が読めれば 稼げる治療家になれる
小林篤史です。
施術に関して話す上で
ぜひとも基本にしてほしいこと
それは何かと言うと
「解剖書を読み取る」ことを
ぜひマスターしてほしいのです。
本当の治療家を目指す方には
特に意識してほしいと思います。
「それより実技を教えてよ!」
声には出さなくても
多くの方がそう思うのは
よく分かっています。
でも考えてみてください。
人の身体に直接触れることは
医師など医療関係者以外には
できないことなのです。
人にとって一番大切な
自分の身体を預ける相手が
「身体に関する基礎も知らない」
と思われたらどうでしょう?
ちょっと致命的ですよね。
施術では相手を直接触ります。
身体と手との対話が始まります。
ということは
触られる側の患者様も
「何か感じる」のです。
触る際に基礎医学を駆使すると
結果は全く変わってきます。
学校教育における「解剖学」は
大抵、額面通りしか教えません。
「大胸筋という筋肉は、
起始が・・・で停止が・・・で、
こんな作用があります」
学問であれば、これで十分です。
そのうえ勉強自体も画一的で
面白くないでしょう。
しかし、みなさんが
この解剖学を駆使することで
稼げる治療家になれるとしたら?
俄然、興味が湧きませんか?
例えば「線維方向」について
布や紙に繊維の方向があるように
筋肉の線維にも方向があります。
筋肉を緩めるときに治療家が
必死なのに筋肉を緩められない
患者様の中には
「この先生、何やってるんだ?」
と感じる人がいるかもしれません。
もちろん
筋肉が緩みにくい患者様は
実際には、たくさんいますよね。
知識として知ってほしいのは
線維方向に沿って動かせば
「筋肉が緩みやすい」こと
また同じ筋肉でも
線維が一方向だけでなく、
いろいろな方向に変わってしまう
「線維方向に沿って緩むのですが
これはなかなか緩みませんね」
知識があれば的確に説明できます。
患者様との会話は全然変わります。
この一言で同じ患者様が…
「さすがプロですね」
「治療家なら当たり前ですから」
この一言で信頼を得るばかりか
ほかとの差別化までやっています。
これだけでも患者様との関係が
グッと深まりますよ。
また筋肉同士の関係性を
キチンと理解することで
施術効果が全く異なってきます。
筋肉は互いにつながっている
以前のブログでも触れましたが
筋肉には、ご近所さんが存在します。
そのご近所さんに
どんな人がいるのか?
それをしっかり理解していれば
近所付き合いがスムーズです。笑
解剖書を見る場合にも
ご近所さんとの関係性を
見ておく必要があるのです。
隣の家が火事になったら
その隣の家も被害があります。
ある筋肉がコリ固まれば
隣の筋肉もコリ固まるのです。
患者様との会話の中で
たとえ話として応用すれば
「先生の話は分かりやすい」
「面白い先生だ!」
と評判を取れるかもしれません。
解剖学の知識を駆使するだけで
大切なコミュニケーションも
身に着けられるのです。
筋肉のご近所さんの考え方は
猫背矯正に深くつながります。
猫背の主な原因は
いろいろな筋肉が短縮するため
一つの筋肉だけの短縮ではない
この知識は大事です。
筋肉のつながりが団体となって
短縮を起こしたものが猫背です。
「解剖書が読める治療家」
これだけで圧倒的な結果の差が
見えてきたら成功間近です。