諸悪の根源を断てば全て治る!
治療全般に言えることですが
これまでも話してきたように
治療は患者様と二人三脚で行うもの。
決して「治してあげる」
というものではありません。
患者様が自分で治す
その意味は院の運営を通じて
これまで実感されていると思います。
何か壁にぶち当たった時などに
今まで持っていた固定概念を
打破して書き換えることを
リフレーミングと呼びます。
フレーミング(枠組み)を
やり直すという意味です。
ここでいうフレーミングとは
その人が持つ「考え方の枠組み」
つまり「頑固な固定概念」です。
あえて頑固なと強調する訳は
あなた自身も固定概念に関しては
簡単に捨て去ることができないからです。
実はこれがそもそも諸悪の根源なのです。
例えば極端な例ですが
ある日、テレビのニュースで…
これまで地球は丸いと言われてきましたが
長年にわたってNASAが調査した結果
立方体と判明しました。
そんなバカなことあるか!!!
もし食事中だったら
ご飯が口から飛び出しますよね? 笑
いくら事実だと言われ続けても
信じられないと思います。
それくらい「思い込み」というのは
脳にこびりついているのです。
そんな患者様の思い込みが
治らない原因になっている場合が
非常に多いことはお分かりですよね。
しかし、逆の視点で考えると
固定概念を打破することで
治る可能性が高まります。
この固定概念の打破は
本人だけでは不可能です。
第三者の力が必要になります。
だからこそ治療家が
キチンと導かなければなりません。
そもそも固定概念がなぜ起こるのか?
本来、起こる物事自体には
何の意味もありません。
例えばとても真面目な人が
暴走族の車にはねられたとします。
すると多くの人は
あんな真面目な人が
こんな酷い目に遭うなんて
という反応をしがちですが
誤解を恐れずに言えば
完全に間違いです。
その人が真面目であることと
暴走族にはねられることとは
直接は何も関係ないからです。
でも多くの人はその間違いを
頑なに信じています。
その証拠に普段の行いが悪い人が
同じように事故に遭った場合は
自業自得と言われます。
これを身近な例に当てはめると
こんな事例があります。
開業したばかりですけど
患者様がなかなか来ないんですよ。
という治療院の経営者がいました。
私はこう答えました。
開業したばかりの時は
そんなもんですよ。
私もそうでした。
慰めではなく、実際にそんなものです。
この一言があるだけで本人の心は
かなり救われると思います。
現状に対する解釈を
「これではダメだ!」から
今はこんなもんだ
に書き換えたのです。
自分自身のことは分からなくても
第三者の立場から言われれば
誰でも気づきはあります。
リフレーミングを活用して
患者様の間違った思い込みを
正しく書き換えてあげましょう。