治療テクニックを1つだけ徹底的に極めることの 重要性
少し野球の話から・・・
アメリカ大リーグのレッドソックスに
上原浩治投手がいます。
彼は、今年で40歳。
私と誕生日が1ヶ月も変わりません(笑)
彼は日本でもそこそこ活躍しましたが、
アメリカに行った時は、
そんなに活躍出来ませんでした。
しかし一昨年のワールドシリーズにおいて
胴上げ投手になるまでの選手になったのです。
そんな彼の武器は2つ。
140km/hのストレートと、
鋭く落ちるスプリット。
140km/hというと、
正直速くありません。
最近では高校生も140km/hくらい出る子は、
県大会でもゴロゴロいますし、
中学生でも投げれる子もたまにいます。
ではなぜ上原投手のストレートは打たれないのでしょうか?
それは一見遅そうに見えるのですが、
手元に来た時に、
140km/hの球が150km/hくらいに見えるからです。
よってバッターが振り遅れます。
しかも打者の手元でストンと落ちるスプリット。
これがあるとバッターとしては、
「どっちの球が来るんだろう・・・」
と予測を立てるのですが、
待っていてもなかなか打てなかったりするわけです。
ダルビッシュ投手や田中将大投手が
6、7種類の変化球を使い分けていますが、
上原投手はたった2つなのです。
これをみていつも思うことがあります。
最近の治療家はなぜ
1つの手技を極めようとしないのだろう・・・
確かに私も過去は
たくさんのセミナーに出てきました。
手技系やカイロ、鍼灸など
いろいろやってきました。
が、結果として基礎医学をベースに
姿勢と自律神経から身体を改善する
猫背矯正を考案し、
それを追求していっております。
しかし世の治療家は、
いろいろな手技を習得しようとしています。
そんなにたくさんの施術を使い分けられるほどの方は、
正直世に存在しないので、
テクニックの1つ1つが
そんなに高くない。
でも本人はそんな状況はつゆ知らず、
受講コースを終了したらそれで満足してしまう・・・
実はそのような方が多いのではないでしょうか?
1つの施術でも極めればやっていける、
たくさんのテクニックを持っていても、
極めていなければ普通の人間である。
これを認識し実行するだけで
状況はガラッと変わってくるのです。