「灯台下暗し」に気を付けろ
私も院の経営には紆余曲折ありました。
あなたも悩みがあると思います。
その中で一番の悩みどころは
やはり集客でしょう。
どうやったら新しい患者様が来るか?
日夜考えておられると思います。
新しい患者様に来てもらえるかどうか?
これは確かに重要な課題です。
しかし、ちょっと待ってください。
本当にそれだけでしょうか?
多くの治療家にとって
営業活動は苦手分野のようです。
ところが営業自体は職種を問わず
事業存続のために不可欠の課題です。
どんな事業であっても
売り上げは1円に至るまで
「顧客」だけがもたらしてくれます。
顧客がいるからこそ
事業を継続することができるし
従業員に給料を払うことができます。
その大切な「顧客」はさて…
どこから来るのでしょうか?
このような質問に対して
ウンウンと考え込むようでは
経営はなかなか厳しくなります。
厳しいことを書いて申し訳ありません。
それでも治療家であると同時に
あなたは経営者です。
あなたの代わりに誰も
経営してくれる人はいないのですから。
あなたが全く新規に院を始めるのか
すでにやっているかで事情が違うでしょう。
それでも集客の王道は何か?
見ず知らずの新規を集めること以上に
既存の患者様を大切にしましょう。
なぜか分かりますか?
新しい人との間にラポール(親しみ)を
築き上げるのは至難の業です。
知らない者同士が
いきなり仲良くはなれませんよね?
なぜなら互いに相手のことが
分からないからです。
しかも新規獲得コストは
リピーターのコストに比べて
何倍も高くなります。
よくよく振り返ってください。
どういう人に親しみを覚えますか?
皆さん同じだと思いますが
よく知っている人ですよね?
よく知っている人で、波長が合う人。
相手がそういう人であれば
「ちょっとお願いがあるんだけど」
と相談もしやすくありませんか?
相手が断る場合でも
「今回は悪いんだけど」と
一言なり添えたりしますよね?
それは関係性が出来ているからです。
関係性が出来てさえいれば
例えあることが断られたとしても
関係はまず途切れません。
なぜなら、関係性そのものの問題ではなく
たまたま都合が悪いなどの理由だからです。
でも関係性が構築されていなければ
それっきりになってしまいます。
新規を募ることは確かに大切です。
新規の患者様を定期的に増やさないと
経営を継続させるのが苦しくなりますから。
とはいえ、すでに通っている患者様や
以前、通院されていた患者様とか
友人、知人、家族、親せき、近所など
すでに関係性がある人たちは
あなたにはかけがえのない資産です。
新規で来院して通院している人も
すでに関係性は向上しているはずです。
やみくもに集客するのではなく
足元をしっかり見つめながら
「灯台下暗し」にご注意ください。