能力が高い先生ほど、上手くいっていない理由

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア

治療院のコンサルタントとして活動してきてかれこれ5年が経過しました。はじめは「技術しかやってこなかった治療家をサポートしたい」というごく純粋な気持ちだけでやっておりました。しかしいろいろみてきて、サポートだけでは難しい、「お膳立て」が必要な方もいるもので、よって2年前からは治療家プロデューサーとして活動を開始しております。

 

私がたくさんの治療家を見てきて、「この方は能力が高いなあ」と思う方に何人か出会いました。しかし意外とそんな院に限ってうまくいっていなかったりするものです。

 

 

 

そんな時ネットを見ていて、こんな投稿を目にしました。

「アイデア社長が会社を潰す!」

皆さんはどう思いますか?私は、大きく頷きました。確かに私の周りにもアイデアマン治療家に限って上手くいっていないからです。意外とDVDを出されている先生ほど上手くいっていない先生もいるものです。

それって一体なぜだと思いますか?

ちなみに「アイデア社長」の話、誰が言っていたかというと、一倉定先生です。もう亡くなられましたが、「炎の経営コンサルタント」と呼ばれた方です。亡くなってからもう何十年も経ちますが、彼を慕う経営コンサルタントはあとを絶ちません。

一倉先生がおっしゃったことを抜粋しお伝えします。

一倉定先生の名言

社長であれば、
いろいろとアイデアを思いつく。

アイデアを持つことは、
悪いことではない。

ただしアイデアを出して、
「これは絶対だ!」ではない。

またアイデア社長は、
自分の考えに自信がある。

よって、
「自分は経営が上手い」
と思ってしまう。

本来経営とは、
アイデアだけでやるものではない。

社長も部下も
みんなで仮説を出し、
検証を繰り返して
高い確率で成功するまで練ってから
実際にやってみる、

これが不可欠である。

多くの経営者は、
アイデアを出して当たれば
上手くいくだろう・・・
そう考える。

「この事業に復活を賭けます!」

それは結構だが、
全く練られていないケースが多い。

アイデア社長は会社を潰す、
これは間違いない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

最近の治療院業界のチラシやホームページのキャッチコピーは、かなりレベルが高くなっています。

 

私でさえも思わず手に取ってしまうような文章が、描かれていることも多いです。

そのくらい無数のアイデアが組み込まれ、練られているわけです。

しかし一時的に成功をしたとしても、それを継続できている先生方が、本当に少ないのが現状です。

成功するには、しっかり練られたものなのか、実態はあるのか、そして続ける意志があるのか、ここに尽きると思うのです。

ここの分別なしでは、ずっと成功って得られないのです。

経営には、算数のテストみたいに明確な回答はありません。よって正解を見つけるまでやり続けなければなりません。

 

また5年前には当たっていたチラシであっても現在は当たるとは限りません。10年前は「mixiをやれ」と言われた時代、5年前はFacebookに変わり、最近はYouTubeやインスタグラムなどの動画、今年は音声の時代の幕開けとも言われています。

 

変化も早いのです。

 

 

しかしその中で私たちもどう時代の流れに沿って、自分たちの商品・メニューを変化させ続けるかです。

 

「治療院の未来像」だけでなく、「従業員の未来像」まで明確にしなければ、従業員は付いてきません。

何をするにも覚悟が大切ですが、しっかりと未来を見つめて取り組んでいただければと思います。

皆さんも決してアイデアで終わらせるのではなく、そのアイデアを練りに練って
形にしていただければと思います。

 
<