「前肩型猫背」攻略法 小胸筋の賢い緩め方!
前肩型猫背には、施術ポイントが3つあります。
1、大胸筋への施術
2、小胸筋への施術
3、三角筋への施術
今回は小胸筋への施術についてです。
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「前肩型猫背」における、小胸筋への施術の立ち位置
「前肩型猫背」において、大胸筋は肩関節が内旋して前肩になっている時に、外旋方向に持っていくのが目的でした。つまり純粋に肩が前に出ている時、大胸筋もしくは広背筋の作用により、肩関節が内旋しています。その時に施術ポイントの第一選択が大胸筋となるわけです。

「前肩型猫背」で肩が前に出ている場合、大胸筋が施術ポイントの第一選択になる
ただ、大胸筋だけを緩めても、「前肩型猫背」がなかなか改善しないことがよくあります。その場合、肩甲骨の位置に着目するわけです。
その際に肩甲骨が前方に「おじぎ」をしている場合、小胸筋へのアプローチの対象になります。

肩甲骨が「おじぎ」をしている場合、小胸筋を狙う
なぜ肩甲骨が「おじぎ」をしている時、小胸筋を狙うのか?
では、なぜ「前肩型猫背」において、肩甲骨が前に傾いている場合、小胸筋を狙うのでしょうか?結論は小胸筋が短縮を起こしているからですが、ここで基礎医学の確認をしましょう。
小胸筋は
【起始】肋骨前面(第3〜5)
【停止】烏口突起
からなる筋肉です。

→が小胸筋、
出典;James H. Clay. クリニカルマッサージ,医道の日本社,2004,379p
大胸筋と小胸筋とでは筋線維方向が違うので、働きが全く異なります。大胸筋の作用は「上腕の屈曲、内転、伸展、水平屈曲(水平内転)、内旋」ですが、小胸筋の働きは、「肩甲骨の下制、肋骨の挙上」になります。つまりこの小胸筋の起始である肋骨前面と停止である烏口突起の距離が縮まれば、肩甲骨が前傾(おじぎ)するわけです。
小胸筋タイプの「前肩型猫背」の弊害
小胸筋の短縮というと、皆さんはどんな疾患が起こりやすいとお考えですか?大抵の方は、胸郭出口症候群の中の「過外転症候群(小胸筋症候群)」をイメージするのではないでしょうか?確かに小胸筋部分で神経を圧迫する「過外転症候群」は起こりやすい疾患の一つと言えます。よって小胸筋タイプの「前肩型猫背」の場合、ライトテストは必須です。
ただもっと大きな弊害があるのです。それは「肩甲挙筋由来の肩こり」です。肩甲骨が「おじぎ」をする時、短縮するのは小胸筋だけではありません。肩甲挙筋も短縮を起こします。このタイプの「前肩型猫背」は何年、何十年もの長い期間この姿勢でいたケースがほとんどですから、慢性的に固まっているはずです。
小胸筋へのアプローチ方法とは?
小胸筋タイプの「前肩型猫背」に対して、適切なアプローチが必要になりますが、一体どのような施術テクニックを用いればいいのでしょうか?
1、小胸筋を大胸筋の上から探る
まずは小胸筋を探ることからスタートです。参考書によっては、大胸筋の下からえぐる方法をご紹介していますが、私個人的にそれは現実的ではないと考えます。理由はシンプルで、①痛いこと ②患者様だったらあまり触られたくない部分だということ です。よって大胸筋の上から小胸筋の位置を想定して、「グサッと指で刺しにいく」のがわかりやすいです。
2、烏口突起直下を狙う
ただ、大胸筋があまりにも発達している方の場合、小胸筋を探れないこともあります。また施術の初学者だと難しいことも想定されます。
この中で私がお勧めする小胸筋への施術方法は、「烏口突起直下を狙うこと」です。烏口突起はたいていの方は表層に出ていますので、この直下を狙えば小胸筋は安易に触れやすいです。烏口突起直下で圧迫しながら横に煽るとゴリゴリした部分が触れます。ここを狙ってください。
小胸筋の緩め方の動画をお送りします。
※リンクが飛ばないときは、
こちらをご覧下さい。
https://youtu.be/w8a9GMTUVx4
小胸筋を緩めるポイントとしてテクニック的なものを加えておくと、
1、小胸筋に当たりを付ける
2、烏口突起方向に動かす
ことです。これさえしっかり行なえば、1分以内という短時間で、必ず緩んできます。
まとめ
1)「前肩型猫背」で、肩甲骨が「おじぎ」をしている場合は、小胸筋を狙うこと
2)小胸筋タイプの「前肩型猫背」の弊害は、過外転症候群と肩甲挙筋系の肩こりである
3)小胸筋を施術するコツは、「烏口突起直下」を狙うこと
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「前肩型猫背」3つの施術ポイント
1、大胸筋への施術
2、小胸筋への施術
3、三角筋への施術
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