「前肩型猫背」攻略法 大胸筋の賢い緩め方

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「前肩型猫背」について
3つの筋肉がポイントと申しました。

 

 

前肩

前肩型猫背の施術ポイント

1、大胸筋

2、小胸筋

3、三角筋

 

その一つ「大胸筋」を緩めることが最大のポイントになります。

 

この記事では、「前肩型猫背」において、なぜ大胸筋を緩めることが最大のポイントなのか、お伝えしたいと思います。

 

 

なぜ大胸筋を緩める必要があるのか?

少し考えていただきたいことですが、なぜ「大胸筋を緩めるのか」です。ここについて、3つの視点でお伝えします。

 

1)大胸筋が短縮し、前肩にしてしまうため

大胸筋が短縮を起こすと、上腕骨が内側に入り、前肩を作ります。大胸筋の作用として、以下のような作用があります。

〜大胸筋の作用〜

①上腕を内旋する

②上腕を内転する

③上腕を水平内転(水平屈曲)する

④上腕を屈曲する

⑤上腕を伸展する

よって大胸筋が短縮を起こすと、上記の姿勢で固まる傾向があるのです。これを総合し、「どの姿勢になるのか」を考えていくと、必然と前肩になります。

特に上腕骨のみに着目すると、上腕が内旋しているのがわかります。できれば上腕骨大結節付近を見るとそれがわかるかと思います。

 

2)大胸筋がバンザイ姿勢を作りづらくする

大胸筋の作用として、1)で5つ挙げましたが、ここで意外とポイントになるのが、「バンザイができない人は猫背である」という事実です。上腕の屈曲を制限してしまっているのですね。よって猫背の方は五十肩にもなりやすいので、注意が必要です。

 

したがって大胸筋を緩めなければバンザイも出来なければ猫背も改善しないことがよくわかってきたと思います。

 

 

 

3)胸郭を縮めてしまう

大胸筋の短縮により、胸郭を縮めてしまいます。大胸筋はアウターマッスルですが、これに伴いインナーマッスルである肋間筋が短縮します。特に胸骨周りの肋間筋が短縮することで、呼吸しても胸郭が広がりづらくなります。

 

 

「前肩型猫背」は肩甲骨は絶対に寄せない!

 

よく猫背において、「肩甲骨を寄せなさい」という方がいます。これは私からいうと運動学の素人です。肩甲骨を寄せるとどのような姿勢になるか、一目瞭然です。

「前肩型猫背」は、肩甲骨を寄せるのではなく、大胸筋・小胸筋・三角筋を緩めればいいのです。そうするだけで、上腕骨の位置が5mm後ろに下がります。「えっ、たったの5mm!?」って思われるかもしれませんが、5mmで十分です。

 

 

大胸筋へのアプローチ方法

大胸筋へのアプローチ方法として、以下の順序で行なってください。

 

 

1)正しい上腕骨のポジションにセッティングをする

正しいポジションとは「前肩型猫背が治っているポジション」です。要するにこのポジションに持っていくことで、短縮している筋肉・筋線維が明確になります。

 

 

2)大胸筋に対して術者は手を「熊手状」にしてタッチする

大胸筋に対して、筋線維をとかすイメージで行ないます。よってこれが可能なのが「熊手状」ということです。いかにこの「熊手」の状態を作り、筋線維をとかすように行なうことができるかです。

 

 

3)慣れてきたら、筋線維にしっかりコンタクトできるようにする

慣れるまでは、「熊手状態」で施術するのが一番結果が出ます。しかしだんだん凝っている筋線維がわかるようになってきたら、しっかりその線維にコンタクトするのが一番です。

 

 

大胸筋の施術動画

 

こちらの動画で確認をお願いします。

大胸筋

 

 

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「前肩型猫背」3つの施術ポイント

 

1、大胸筋への施術

※大胸筋への施術は、こちらをご覧ください。

 

2、小胸筋への施術

※小胸筋への施術は、こちらをご覧ください。

 

3、三角筋への施術

※三角筋への施術は、こちらをごらんください。

 

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