治療家は患者様を治せない

今日のタイトルに驚いた人も
少なからずいると思います。

治療家は患者様を治せない
とはどういうことでしょうか？

前回は固まった筋肉へのアプローチを
おさらいしました。

治療家は「患者様を治す」あらゆる技術を
修得し、施術に臨みます。

そしてお伝えしてきたように
さまざまなアプローチによって
患者様の固まった筋肉を緩めてきました。

それでもあえて言わせてもらいます。

治療家は患者様を治せません。

いくら治療家が筋肉を緩めても
すぐに「元に戻る」患者様が
少なくありませんよね？

それはどうしてでしょうか？

多くの治療家にとって
患者様を治すという言葉は
「症状を改善する」という意味です。

確かにそれは「治す」ことの入り口です。

しかし大切なのは
それが維持されることです。

改善された状態を維持されてこそ
「治った」ということになります。

では「誰が」維持するのでしょうか？

言うまでもなく維持できるのは
患者様本人以外にあり得ません。

いくら治療家が一時的に
「症状を改善した」としても
「治す」ことができるのは患者様本人です。

患者様に維持する意志と行動が伴わなければ
私たちがいくら素晴らしい施術をしても
決して治ることはありません。

どんなゴッドハンドの先生が施術をしても
その結果は同じなのです。

つまり患者様が本当の意味で治るためには
日常生活でのケアが不可欠です。

技術同様に患者様との間の
コミュニケーション能力が問われるのは
どうしても不可欠な能力だからなのです。

本物の治療家を目指すなら
ここをしっかり理解しておきましょう。