治せる治療家は患者様のマネをする
昨日は「肩を壊す」という言葉に
惑わされるなという話でした。
今日は「姿勢を治す」という
感覚について説明します。
私が「姿勢を治す」ことに
本格的に取り組み始めたのは
15年ほど昔にさかのぼります。
そのころ勤めていた整骨院で
オーナーから教えられた言葉です。
患者様が来院したら
その方のマネをしなさい。
すると「どこが痛いのか」分かる。
実際やってみると
身体への負担のかかり方が
まるで手に取るように分かります。
考えてみれば当然です。
誰でも自分の姿というのは
なかなか見ることができません。
プロの治療家が客観的に見るから
マネすることができるし
感覚が掴めるのです。
一般人が同じことをやっても
恐らく分からないと思います。
ただ、経験則によるものなので
私はこれをさらに理詰めして
自分なりの形を作りました。
それが今日まで蓄積されて
膨大なノウハウとなりました。
一人の患者様からでも
大きな収穫が得られます。
小さなヒントに気づくのか?
それとも見逃してしまうか?
違いはたったそれだけです。
姿勢を治すことに着目した私は
「高齢者の姿勢改善」を
強みに変えていきました。
これまで施術法もノウハウも
たくさん開発してきましたが
これは多くの患者様を施術した
意識的な蓄積による成果です。
オーナーの一言から
自分なりの気づきを得て
実践したからこその成果なのです。
私たちの日常のあちらこちらに
数多くのヒントが転がっています。
世の中に「当たり前」なんて
何一つ存在しないのです。
患者様をマネしてみてください。
あなたなりに気づくことが
隠れているかもしれませんから。