「頚部の筋バランス」を整える
頭・頚部型猫背の施術ポイントは
1)頚部の筋バランスを整える
2)頚椎の歪みの除去
3)後頭骨の位置の修正
の3つでしたよね。
昨日は後頭骨の位置の修正でした。
今日は頚部の筋バランスについて
「左右」「前後」「斜め」
全てをいかに整えるか?
ここが重要ポイントです。
施術のポイントは
「胸鎖乳突筋の短縮除去」と
「肩甲挙筋の短縮除去」です。
胸鎖乳突筋や肩甲挙筋は
互いに引っ張り合ってしまいます。
前後も左右もバランスが大事です。
そこをしっかり押さえてください。
まずは前後の筋バランス補正からです。
特に後ろ側がポイントになります。
後頭下部~後頭筋(帽状腱膜)の
短縮を除去してください。
この型の患者様の
後頭部の筋肉はどうですか?
結構カチっと固まってますよね?
ここをいかに緩めていくか?
ここを解除しないと次に進めません。
次はいわゆる後頭下筋群を対象に
左右の筋バランスを補正します。
大後頭直筋
小後頭直筋
上頭斜筋
下頭斜筋
これらの筋肉を直接触れるか?
というと、触れません。
特に小後頭直筋は触れません。
触れないのにどうしたらいいのか?
大事なのはイメージすることです。
よくある3段階パターンで説明します。
1)まず後頭骨が軽く右に側屈します。
2)側屈した上、軽く左に回旋します。
3)後頭骨の右側が中に入り込みます。
「正中認知障害」の回で話した
「右に2°傾く」人とは
実はこのパターンなのです。
右利きの人が取りやすい動作
が原因です。
もう一つの原因は
利き目である右目で見ているから
無意識に前に出てしまうからです。
横浜高校野球部の小倉部長が
こんなことを言っています。
右投げ左打ちで大成する選手は
引っ張って長打が打てるかどうか?
つまり…
左から右に回旋できるかどうかで決まる
ということで、まさにその通りです。
直接は触れない筋肉ですが
これらをイメージすれば
左右の筋バランス補正が
できるようになります。
あとは頚椎の歪みの除去を
しっかり修得してください。
「首の施術法」を極めると
結構、面白くなってきますよ。
ぜひ楽しんで学んでくださいね。