産後の骨盤矯正をメインメニューにするな!データと価値から分析する

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「治療院の軸となるメニューを作りたい」
そういった先生がたくさんいます。

 

大抵失敗している治療院のパターンの1つとして、「施術メニューとしてあれこれ出してしまう」というものがあります。
確かに、「外傷も診れて、鍼灸もできる、カイロもオステオパシーもできる」と打ち出したくなります。
それだけ勉強してきたわけですし、「こんなことできるんだよ」ということを出したくなりますよね。

 

 

しかしこれをやっている先生で上手くいっている先生は少ないのではないでしょうか?

 

たまたまですが、YouTubeのホリエモンチャンネルを見ていて、堀江貴文さんが「吉野家は業績に反比例してメニューが増えている」というお話をしておりました。
吉野家の牛丼は本当にクオリティが高く、私も松屋やすき家より吉野家を好んで行くくらいです。

 

もちろん吉野家は少しでも売上の足しにしたいと思って、違うメニューを入れているのでしょうが、吉野家には合わないのです。

 

いかに選択肢を減らして、選ばれやすいものを提供するかです。

 

 

 

ここで今回のブログのテーマです。
「産後の骨盤矯正をメインメニューにするな」

 

この理由についてお伝えしたいと思います。

 

 

ある先生の一声

ある先生がこう言ったので、その内容についてシェアします。

「うちの軸は産後の骨盤矯正です。
多分一番産後の骨盤矯正を行なう人が多いと思うのです。」

聞いてみると、保険が多かったのですが、自費の中では産後の骨盤矯正が多いかな・・・という感じでした。
ただその先生の骨盤矯正はちょっと他とは違うものを扱っていたようなのです。

だからうちの院の骨盤矯正はイケる!
そう感じて産後の骨盤矯正を軸にしようと思ったようなのです。

私は「止めましょう」と言いました。
理由は2つあったのです。

 

 

私が産後の骨盤矯正を止めようとした理由①

 

私がその先生に産後の骨盤矯正をメインメニューにするのは止めましょう、と言った理由の1つは、データが何もない状態でやろうとしていたことです。

ここで言うデータは、産後骨盤矯正を打ち出した時にどのくらいの患者様を確保し、毎月どのくらいの売り上げが見込めるのか、という根拠的な要因です。

最低でも、その地域において、出生数がどのくらいで、産後の骨盤矯正を行なっている院がどのくらいあって、どのくらいの方がご来院する見込みか、は出しておかないといけないと思うのです。

ちなみに私は独自のデータを取りました。

 


骨盤がゆがんでいるという方向けに、「それに対してどんな対策をしたことがありますか?」という質問を投げたところ、思わぬ回答が得られたのです。

整骨院や整体院で骨盤矯正を受ける人は、何パーセントくらいいると思いますか?

答えは4.8%です。
圧倒的に少ないわけです。

これを見たら、産後の骨盤矯正をメインメニューで行なう方は、いなくなるのではないでしょうか?

 

 

私が産後の骨盤矯正を止めようとした理由②

ここで私が反対した2つ目の理由をお伝えします。
それは、その彼には子どもがいなかったことです。

子どもがいる人ならいくら旦那様であっても共感できることがたくさんあると思います。
奥さんが妊娠中こんなことで辛い思いをしていた、出産後こんなことで悩んでいた、これは体験した人でないとわかりません。

しかし彼は子どもがいないのです。
出産も経験していなければ、育児もしたことがないのです。

つまり患者様ターゲットである出産直後の女性において、共感要因が少ないわけです。
女性の立場からして、子どもがいない男性の先生に産後の骨盤矯正をやってもらいたいと思いますか?

かなりテクニックで知られた先生か、よっぽどのイケメンか、しかないと思うのです。

ここで私が言いたいのは、産後の骨盤矯正を行なう「誰が見ても真っ当な理由」が彼にはなかったのです。

この理由を語れれば、私はGOサインを出したのですが・・・

 

軸となるメインメニューを作る最重要ポイントとは

以上の2つをまとめると、軸となるメインメニューを決めるポイントとは、

 

①需要がどのくらいあるのか?

 

②自分がそれをやるべき人間であるか?

 

の2つの要素を持ち合わせているかがポイントなのです。

 

「それってあなたがやらなくてもいいんじゃない?」
と思われるサービスを展開しているうちは、なかなか上手くいかないのです。

 

例外事例

 

ただし例外事例も挙げておきます。

 

例えば顔が大きい人が小顔矯正を行なっていたら、上記の法則からだと上手くいかないと思うのです。
しかしそうにも関わらず、小顔矯正で患者様をしっかり掴んでいる先生がいらっしゃいます。

 

一体どうなっているのだと思いますか?

 

それは使命感を謳ったのです。

 

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自分は生まれつき顔が大きく、コンプレックスを持っていた。
本来の顔の大きさはこうだ!

※写真

だから少しでも顔を小さく見せようといろいろなことをやってきた。
その中である団体の小顔矯正の施術を受けた時、これはすごいと思ったんだ。
その施術をやっていたら、今の大きさに変わってきたんだ。

※写真

だから今私は、私と同じようなコンプレックスを持った方に対して、少しでもお力になりたいと思い、取り組んでいる。

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いかがですか?
共感できたのではないでしょうか?

こういう展開をしてみたいものですね。

 

 

猫背矯正も、ただ漠然と「姿勢が治りますよ」と出すのではなく、この小顔矯正の方みたいな打ち出し方ができるとスーッと入ってくるものです。

 

猫背矯正の打ち出し方について、詳しくはこちらのセミナーでお伝えしております。

 

 
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